インスタントな生き方

できるだけ多くの友人を欲しがり、

知り合っただけで友人と認め、

いつも誰か仲間と一緒にいないと

落ち着かないのは、

自分が危険な状態になっている

という証拠だ。

本当の自分を探すために、誰かを求める。

自分をもっと相手にしてほしいから、

友人を求める。

漠然とした安心を求めて誰かに頼る。

なぜ、そうなるのか。孤独だからだ。

なぜ、孤独なのか。

自分自身を愛することが

うまくいってないからだ。

しかし、そんなインスタントな友人を

いくら多く広く持ったとしても、

孤独の傷は癒されず、

自分を愛するようにはなれない。

ごまかしにすぎないからだ。

自分を本当に愛するためには、

まず自分の力だけを使って

何かに取り組まなければならない。

自分の足で高みを目指して

歩かなければならない。

そこには苦痛がある。

心の筋肉を鍛える苦痛なのだ。

「ツァラトゥストラはかく語りき」

超訳ニーチェの言葉、白鳥春彦さん著

インスタントな人たち

暇があればSNSをチェックして、

誰かが楽しそうなら、

それだけでみじめになったり

「楽しそうだね」と「いろんな人」から

かまってもらいたくて、

楽しそうな投稿をしてみたり

また逆に、体調がよくないと

「いろんな人」に心配してもらうために

投稿したり、

「きれいね」と「いろんな人」から

いってもらうため

美しくなろうとお金や時間を使ったり

特定の人がいるにもかかわらず

「いろんな人」と恋愛がしたいと行動したり、

「いろんな」芸能人や知人のゴシップが

好きだったり

なにか事件を起こした人に対して、

○○するべき!と自分を棚に上げ非難したり、

軽蔑しながら、

いろんな噂話をする人が多いのは

自分を本当に愛するため、

また、孤独の傷を癒すために

行動するのではなく、

インスタントな一瞬の満足感を得て、

苦の人生をなんとかしようとしている人が

多いからです。

この世は動物園

そんな人が多い世の中だからこそ、

インスタントな人間関係を構築するのに

向いているSNSや

インスタントな出会いや恋愛や関係性や、

インスタントに自分の閉塞感を発散できる

ゴシップ記事が、

安定してニーズがあるわけなのでしょうが

こうなってくると、

人間の世からはどんどんかけ離れてしまい、

欲望だけが渦巻く、ただの動物園です。

確かにニンゲンも生き物のひとつですが

他の生き物にはできなくて、

ニンゲンにしかできないことがあります。

そのニンゲンしかできないことを忘れ、

またそれを追いかけようともせず、

他の動物と同じように、

快楽や欲望だけを求めて生きている人が増えると

この世はニンゲンという動物が生きている

動物の世になります。

自分を愛してみること

わたしたちは、そんな世界に生きていますが

このような世界に変化を起こすことは、

そんなに難しいことなのでしょうか?

欲望のためにではなく、

自分を本当に愛するために

歩こうとする人が増えてくれば、

変化を起こすことは難しくないと思いますし、

それがこの世で唯一、

人間にできることのひとつですし、

またそうすることで、なにより自分が救われ、

その結果、まわりも救われていく

と思うわけです。

世界はさておき、まずは自分を心から独尊する。

そんな光に包まれた人が増えてくれば、

世界も自然に輝いてくるのではないでしょうか。

インスタントな生き方の先に、

生死を越える道などありません。