それは「このままでいい」と思うことです。

ヒマラヤには、なんと8000メートルもの

山を超えて飛ぶ鶴がいます。

鶴ってすごい力を秘めている。

そう思ったら、それは間違いです。

8000メートルの山を越える。

これは力では不可能です。

むしろ力を使わない。

鶴は上昇気流を利用して

風に乗って山を越えるのです。

必要最低限の力で飛ぶ。

だからこそ、最大限の力を発揮できるのです。

では、僕ら、人間が、この”風”の力を借りて、

飛ぼうとしたらどうすればいいのでしょうか?

風に乗って山を越えるために、

一番大切な心の持ち方はなんだと思いますか?

それは「このままでいい」と思うことです。

シアワセの取説

ひすいこたろうさん、ひたかみひろさん著

高慢なわたし

「俺の力だけで、8000メートルを飛んでみせるさ」

↑過去のわたしです。笑

そしてどうなったか・・・

結果は書くまでもないと思いますが、

目的達成能力でいうと、残念ながらヒマラヤを飛ぶ鶴の方が上でした。

今思えば、どれだけ高慢に生きていたのかと思うのですが、

当時は未熟でしたので、高慢に生きていると思うどころか

そう生きるのが当たり前であり、

そう生きていくことが素晴らしいとさえ感じていました。

できることとできないこと

健康食品のCMに出ているオランダのアイスマンさんのように

サンダルを履いてエベレストに登ったり

北極点で水着だけで50メートル潜るとか

そういうアンビリーバボーな人はさておき

人には誰にでも、

できることとできないことがあるのが当たり前です。

ですがその反面、できないことはないと思ってしまったり、

努力すれば必ずできると思ったり、

また、「わたしにできるのに、君にはなぜできないのか?」と

出来ない人を責めたりするのも、人間の特徴のひとつかもしれません。

がんばれと無責任にあおったり

また、これぐらいできなくてどうすると責めるのは簡単ですが

できることとできないことがあるのが人間であり、

逆に言えば、何でもできるというスーパーマンは、人間ではありません。

であるにもかかわらず、成果、結果が重視されるこの世では、

できない人には価値がない、できない人は劣っているという、

わけのわからないレッテルが貼られてしまうわけです。

人の評価と自分の評価

過去のわたしのように、

「○○ぐらいできなければダメだ」と、

高慢かつ自尊感情が乏しい人生を生きるのではなく、

まず、今のままの自分にOKを出すことが第一であり、

また、それがなければ何も始まりません。

「○○ぐらいできなければダメだ」という生き方は

一見、悪くない生き方に思えますが、

「○○ぐらいできなければダメだ」といつも思っている人は、

他人にも「○○ぐらいできなければダメだ」と考え、それを要求します。

また「○○ぐらいできなければダメだ」ということは、

何かできなければ自分にOKを出せない。

ようするに、ありのままの自分にOKを出せないということであり、

自分にも、他人にも厳しい生き方をしてしまうわけです。

何もできない自分にOKを出す

ですがなにも「怠惰に生きろ」と言っているわけではありません。

努力とは崇高なものであり、

努力を積み重ねて生きれるのは唯一、人間だけです。

ですから努力することは素晴らしいと思うのですが、

人間には得意な事、得意でないことが誰にでもあるものであり、

誰かができているのだから、私もできなければダメだと考え、おこなう努力は

崇高な努力ではなく、ただの自虐です。

今のままの自分にOKなら、

○○ができた自分はさらにOKですし、

できなくてもOKですから、いつもOKになりますが

ですが多くの人は、自虐のようなNGを自分に出してしまいます。

では、OKを出せない理由は何なのでしょうか?

それは、前述したように「○○ぐらいできて当たり前」という偏見の先にある

「○○ぐらいできなくては恥ずかしい」というような、

他人の評価に対する感情も、ひとつの理由ではないでしょうか?

他人の評価に依存して生きたとしても

誰ひとり、あなたの生活を保障してはくれませんし

あなたの未来を保証してはくれません。

はっきりいってしまうと、自分の価値観に基づき、

ただ無責任にあれこれ言っているだけなのですが

残念ながら、そのように言っている人は偉大な神や仏ではなく、

過去のわたしと同じような

「俺の力で8000メートルを飛んでみせるさ」という

ただの高慢な、また、その高慢さにも気づかないような愚かな人間です。

自分にOKを出しましょう

ですから、そのような人のそのような言葉に対して、

いちいち反応することもありませんし、受け止める必要もないわけです。

普段から自分にNGだと、○○ができなければさらにNGです。

そのようなダメ出しの連鎖ではなく、

「俺もなかなか、がんばってるよな」と思うようになるには

引用させていただいた「シアワセの取説」の文末にあるように

今のままの自分で「このままでいい」と思うことであり、

人間は誰でも得意なことや不得意なことがあることを知り、

スーパーマンなどいないことを知り、

また、スーパーマンには誰もなることができないことを知り、

愚かだと気づいてないような愚かな人がする、

愚かな評価を真に受けず、

今の自分にまずOKを出すことから、始まっていくわけです。